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EIP(Enterprise Information Portal)とは?機能やメリットを解説
EIPとは、社内システムに点在する情報やシステムを一元化し、業務効率化を促進するプラットフォームです。機能や導入するメリットなどを解説します。
目次
社内に散らばっているデータや業務アプリケーションなどを一カ所に集約できるEIP。EIPは社内ポータルと同じ意味で使われることが多いですが、厳密には違いがあります。
本記事では、EIPとは何か、主な機能やメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。
EIP(Enterprise Information Portal)とは
EIPとは、Enterprise Information Portalの略で「企業情報ポータル」を意味します。
企業や組織にあるさまざまな情報やアプリケーションをひとつに統合することで、データにアクセスしやすくしたり、情報を整理したりする目的があります。
たとえば、従来はメールソフトやチャットツール、基幹システム、ファイルサーバーといった各システムを使い分ける必要がありました。EIPを導入してこれらのシステムやアプリを一カ所に集約させることで、ひとつの画面からログインできるようになり、業務効率の向上につなげることができます。
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社内ポータルとの違い
EIPは、「社内ポータル」と同じ意味で使われることがあります。しかし厳密には、EIPと社内ポータルには以下の違いがあります。
- EIP:社内データベースや業務アプリケーションを統合することが目的の業務統合プラットフォーム
- 社内ポータル:社内ニュースや資料・データなどへの「入り口」となる会社内専用ウェブサイト
現在では社内ポータルでもシステム統合のような機能を備えているものが多いため、実務上はほぼ同じ意味として扱われています。
EIPの主な機能
EIPには業務効率を高めるためのさまざまな機能があります。ここでは、EIPで利用される主要機能を5つご紹介します。
システム統合
システム統合は、EIPのコアとなる機能です。社内で利用する複数の外部ITツールやシステムをシームレスに連携できます。
たとえば、Microsoft製品やSalesforce、Googleドライブ、Web会議、スケジューラーなど、日常業務で使用するツールを個別に立ち上げる必要がなくなるため、利便性が向上します。
パーソナライゼーション
パーソナライゼーションは、使用するユーザーの部署や業務内容、行動に合わせて、表示するレイアウトや情報を最適化する機能です。
この機能により、ユーザーは繰り返し使用する情報に素早くたどり着くことができ、情報過多による混乱を防ぐ効果もあります。
エンタープライズサーチ
エンタープライズサーチは、「企業内検索システム」を意味します。
企業や組織内にある膨大な情報の中から一括で横断検索ができるため、情報を探す手間を省くことができます。
エンタープライズサーチでは、検索結果をカテゴリや部署、タグなどによって高度なフィルタリングができるほか、ファイルの中身の文字情報を対象とした検索も可能です。
シングルサインオン(SSO)
シングルサインオン(SSO)は、一度のログイン認証で複数のシステムにログインできる機能です。
これにより、社内で使用する複数のシステムへ個別にログインする必要がなくなり、アカウントを一元管理することができます。ログインの利便性だけでなく、パスワードの使いまわしやメモ書きによる情報漏洩リスクの軽減にもつながります。
アクセス権限の管理
アクセス権限の管理は、ユーザーや所属部署に応じて細かくアクセス権限を管理できる機能です。
これにより、各ユーザーごとに閲覧・編集・コメント入力などの操作をする領域が制限されて、最適なセキュリティレベルを確保することができます。
70種類以上の標準機能を搭載するLiferay DXP
ここまでご紹介してきた機能を揃えた、大企業向けのEIP構築ソリューションがLiferay DXP(デジタルエクスペリエンスプラットフォーム)です。
Liferay DXPには、9種類の主要機能に加え、70種類を超える標準機能が搭載されています。EIPの主な機能以外にも、業務基盤を強化する以下のような先進機能をひとつのプラットフォーム上で利用することができます。
- CMS(コンテンツ管理システム):ひとつの基盤でコンテンツの作成・管理・配信ができ、50以上の言語に対応
- ローコード:プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップの直感的な操作でフォームや業務アプリ、ワークフローをスピーディーに構築
- AI機能:AIを活用したコンテンツ作成やインサイトの提供で、業務効率化を促進
Liferay DXPの詳しい機能や特徴はこちらのページからご確認いただけます。
EIPを導入するメリット
EIPの導入は、単に情報共有を円滑にするだけでなく、会社・組織の働き方やIT基盤そのものを強化することにもつながります。ここでは、主なメリットを3点ご紹介します。
DXを推進できる
EIPは会社や組織のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進する基盤にもなります。
スマートキャンプの調査によると、一社あたり10個以下のSaaS(Software as a Service:インターネットを経由して利用するソフトウェア)を利用している企業は全体の約70%を占めることが分かっています。企業規模が大きくなるほど、より多くのSaaSを利用する傾向があります。
EIPの導入により、社内に点在しているこれらのレガシーシステムと新しいシステムを統合することで、社内システムのサイロ化を解消し、DXを推進する手助けになります。
出典:スマートキャンプ株式会社 SaaS利用に関する調査 2025年版
業務効率化を図れる
EIPを導入すると、日常業務で必要な情報やデータなどを探し回る必要がなくなります。
たとえば、パーソナライゼーション機能によってよく使用するコンテンツにすぐアクセスできるようになります。エンタープライズサーチではシステムを横断して検索できたり、シングルサインオンでログインが容易になったりと、ツール間を行き来する時間を大幅に削減して効率化を図ることができます。
セキュリティを強化できる
部署や役職ごとにファイルやアプリなどへのアクセス権や閲覧権限を細かく設定することによって、情報統制がしやすくなります。
これにより、権限外の情報漏洩を防止し、セキュリティ対策の強化につなげることができます。
EIPを導入する際のデメリット・注意点
EIPは多くのメリットがある一方、導入にあたって気を付けるべきデメリットや注意点があります。ここでは、3つのポイントについてご説明します。
導入と運用のコストがかかる
まず、EIPの構築には初期投資・人的リソースの負担が発生します。
- 初期費用・維持費:導入後、継続して運用するには初期費用に加え、ライセンス費用や月額・年額費用などのランニング費用がかかります。維持費に関しては、契約するユーザーの人数に応じて変動する場合があります。
- 人的リソースの負担:連携システムの保守やアクセス権限の管理など、IT部門や各部署の管理者に対する工数の負担が生じます。
障害リスクが集約される
EIPは社内のあらゆるデータやシステムをひとつに統合・連携するため、EIP本体に障害が発生した際に、各システムにアクセスできなくなるリスクがあります。
万が一、EIP本体にサーバーダウンやシステム障害が発生した場合、業務全体に影響が及んでしまう可能性が出てきます。
定着させるのが難しい
EIP導入以前のシステムやアプリに慣れている場合、新しいシステムを受け入れることによって、現場社員に心理的負担が生じる可能性があります。
また、高機能なEIPシステムを導入したとしても、社員のITリテラシーに合わないシステムだったり、組織の規模に見合っていなかったりする場合、活用が進まないという事態になりかねません。
EIP構築ソリューションを選ぶ際の5つのポイント
自社に合ったEIP構築ソリューションを選ぶには、どのような点に気を付けるべきなのでしょうか。ここでは、導入を成功に導くための5つのポイントをご紹介します。
1. システム連携機能の豊富さ
EIPを導入する最大の目的は、社内システムやアプリをひとつに統合・連携することです。そのため、導入するEIP構築ソリューションが自社で使用しているシステムに対応しているかどうかが非常に重要になってきます。
Microsoft 365やチャットツール、Web会議システムといったSaaSはもちろん、社内ですでに使用しているレガシーシステムとの連携がスムーズにできるかを確認しましょう。さらに、API連携に対応しているかどうかの確認も不可欠です。
2. パーソナライゼーションやユーザー権限設定の柔軟性
EIPを最大限に活用するには、カスタマイズ性の高さが欠かせません。
せっかく高機能なEIP製品を導入したとしても、カスタマイズの自由度が低いと、部署や役職に最適なパーソナライゼーションや、セキュリティ対策におけるアクセス権限がうまく機能しなくなってしまいます。
EIP導入前に、自社の組織構造や運用に無理なくフィットするかどうかを検証しておきましょう。
3. 検索機能の利便性と正確さ
社内データを横断したエンタープライズサーチは、必要な情報に確実にたどり着けるかを見極める必要があります。
フィルター機能によってファイル種別やデータ作成日、ファイルの中身までの検索が可能かどうかはもちろん、検索結果で正確な情報が出力されるかも確認しましょう。
4. 構築タイプ・拡張性
EIPには、主に3つの構築タイプがあります。
- SaaS型:インターネット経由でサービスを利用するタイプ。利用契約をすれば、スピーディーに構築、利用を開始できるのが特徴
- オンプレミス型:組織や企業の施設内のサーバーにシステムを構築するタイプ。セキュリティが高く、自由にカスタマイズできるのが特徴
- PaaS型: Platform as a Service(サービスとしてのプラットフォーム)の略称。インターネット上の開発プラットフォームを利用して構築するタイプ。SaaSの手軽さとオンプレミスのカスタマイズ性を兼ね備えているのが特徴
自社の予算やセキュリティポリシーなどの点で、社内のシステム環境に合ったものかを見極めると同時に、将来の事業拡大や機能追加にも対応できる拡張性があるかも選定基準となるでしょう。
5. 導入支援とサポート体制
デメリットの章でも触れた通り、EIPを導入する際は既存の社内システムと連携させ、スムーズに従業員へ定着させるための工夫が求められます。
そのため、開発元や製品の機能面だけに目を向けるのではなく、設計から構築、全社への定着、運用までを実際に伴走してくれるパートナー企業・SIer(エスアイヤー:クライアントの希望に応じてシステム設計・構築・運用を請け負う企業)のサポート体制を確認しておくことも欠かせません。
大企業のEIP構築ならLiferay DXP
企業規模が大きく、複雑なシステム基盤や厳格なセキュリティ要件を持つ企業がEIPを構築する場合、大企業に対して多くの導入実績を持つLiferay DXP(デジタルエクスペリエンスプラットフォーム)が有力な選択肢となるかもしれません。
- 豊富なシステム連携:APIやコネクタにより、ほとんどの既存システムやアプリケーションと連携が可能
- 構築タイプ・拡張性:SaaS型・PaaS型・オンプレミス型の3タイプに対応しており、自社の要望やセキュリティ要件に最適な構築タイプの選択が可能
- 導入支援とサポート体制:Liferay製品に精通した認定パートナー企業による充実したサポート体制
世界1,200社以上への導入実績のあるLiferayなら、大企業ならではの組織課題を解決し、設計から運用・定着までのスムーズな導入をサポートします。
まとめ
社内のシステムの乱立や情報のサイロ化の解決には、EIPによるシステム統合が不可欠です。EIP構築を検討する際は、自社のIT環境や既存システム、拡張性、運用におけるサポート体制などを総合的に比較、評価することが重要です。何よりも、ユーザーである従業員が使いやすく、現場まで浸透するソリューションを選び、業務効率化を促進しましょう。
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