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用語解説, ポータル
【第1回】ポータルとは?DX成功への第一歩となる”情報・システムへの玄関口

目次
はじめに:なぜ「今」ポータルなのか?
- DXを進めたいけれど、どこから手をつけていいかわからない
- システムがバラバラで全体的な業務効率が悪い
- 各部門の情報が分断され、連携できていない
多くの日本企業が抱えるこれらの悩みには、共通するキーワードがあります。
それは、「情報の散在」と「接点の不在」です。
一方、顧客を取り巻く環境は大きく変化しています。多くの人がオンラインでの申請・確認・やり取りに慣れており、いまだに紙やExcelでの対応を強いられると、「不便さ」や「非効率さ」を感じます。
それはやがて顧客の離脱や機会損失につながる可能性さえあるのです。
さらに、日本企業のデジタル化は、世界と比べても後れを取っているのが実情。グローバルに競争していくうえで、社内外の情報連携や業務のデジタル化は、もはや「選択肢」ではなく「前提」です。
こうした背景から、今、“情報の入口”を整えるポータルが、再び注目されています。
ポータルとは何か?
ポータルは「全てを変える」のではなく、「全てをつなぐ」DXのスタートラインです。あらゆるユーザー(社員・顧客・パートナーなど)が、必要な情報やサービス、アプリケーションへアクセスできる統合的な入り口です。
簡単に言えば、社内外の情報や手続きを「ここに来れば全部そろっている」状態にする仕組みです。
代表的なポータルのタイプには以下があります:
- イントラネットポータル:社員向けに業務情報・申請・マニュアルなどを提供
- 顧客ポータル:顧客がFAQ、履歴、契約状況などを確認・編集できる
- パートナーポータル:代理店や外部ベンダーとの情報共有、申請、見積もり管理など
では、ここからは日本企業が直面しているDXを阻んでいる課題に対して、ポータルがどのように解決の糸口となっていけるのか具体的にご紹介いたします。
日本企業が直面する3つのDX課題とポータルの解決アプローチ
1. 情報のサイロ化:分断された情報が意思決定の妨げに
部門ごとに異なるシステムや管理方法が存在することで、情報の一貫性がなくなり、横断的な情報共有や迅速な意思決定が困難になります。Excelやローカルフォルダ、メール添付といった手法に依存している企業も多く、全社的な最適化を進めるうえで大きな障害となっています。
ポータルは、こうした分断された情報を一つの画面に集約し、可視化するハブとして機能します。業務に必要なデータを各システムから呼び出して統合表示できるため、部門をまたぐ情報アクセスがスムーズになります。また、シングルサインオンにより、ユーザー体験も一貫し、業務効率が向上します。
2. 問い合わせや手作業の負担:属人化が生む業務停滞
申請方法の確認、マニュアルの所在、手順の質問など、定型的な問い合わせが日常的に発生し、対応に追われる部門の負担が増大しています。情報が分散し、個人に依存した運用が続いていることが、全体の生産性を下げる要因となっています。
ポータルを導入することで、社内手続きやナレッジを一元化し、社員が自ら情報にアクセスして自己解決できる環境を構築できます。これにより、問い合わせ件数が減り、属人化の解消にもつながります。定型業務の負担を減らすことで、担当者はより価値の高い業務に集中できるようになります。
3. 多様化するユーザーに対応していけるポータルプラットフォーム
スマホやタブレット対応、多言語対応、グローバル拠点との連携など、ユーザーの利用環境は多様化しています。しかし、従来の社内システムではこうしたニーズに十分応えられず、利便性の低さが利用率や満足度の低下、さらには機会損失につながるケースもあります。
ポータルは、マルチデバイスや多言語対応、ユーザー別のパーソナライズ表示に柔軟に対応可能です。部署や役職ごとに最適な情報を表示することで、誰にとっても直感的で使いやすいデジタル接点を実現できます。これにより、国内外を問わず多様なステークホルダーとの円滑な情報共有が可能になります。
こんな課題をお持ちの企業さまに、Liferayは特におすすめです
ポータルは、業務プロセスやシステムを一から作り直すのではなく、「今ある仕組みを活かしながら、より使いやすくつなげる」ためのアプローチです。特に以下のような課題やニーズを持つ企業にとって、Liferayは有効な選択肢となります。
- 立場ごとに異なる情報ニーズに応える、柔軟で拡張性のあるポータルを求めている企業
- 顧客・社員・パートナーなど、複数のステークホルダーに最適な情報を届けたいというニーズがある
- 将来的な拡張や他システムとの連携も見据えて段階的にDXを進めたい企業
- DXの第一歩として、小さく始めて段階的に拡張していきたい
- 業務システムはそのままに、ユーザーが欲しい情報を一元的に見られる仕組みを整えたい企業
- 既存のERPや基幹システムは活かしつつ、情報アクセスをもっとスムーズにしたい
Liferayは、これらのニーズに応えるための柔軟なポータルプラットフォームです。貴社のDXを「つなぐ」ことから始めてみませんか?
次回予告:「ポータル導入のROIとは?費用対効果を“見える化”する」
次回は、ポータル導入によって実際に得られるビジネス効果やROI(投資対効果)について、具体的な事例や数値をもとに解説していきます。
ポータルは単なる“便利ツール”ではなく、経営判断を後押しするデジタル資産であることを、数字で実感していただける内容をお届けします。
Liferayのポータルとしての実績
ライフレイは2004年に設立したエンタープライズ向けのポータルプラットフォームを提供している企業です。設立当初から20年間、ポータル一本でビジネスを展開してきました。国内では住友商事様、ヤンマーグローバルCS様、郵船ロジスティクス様など数々の導入実績がございます。70以上の標準機能がサブスクリプションに含まれており、日本のお客様に対して導入支援からサポートを一気通貫で提供しております。
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