【事例】イベルドローラ社：ユーザーに寄り添うWebサイトを公開

事業概要

多国籍電力公益企業のイベルドローラグループ（以下、イベルドローラ社）は、20年以上も前に、エネルギー転換を予測しており、気候変動に取り組み、持続可能で競争力のあるビジネスモデルを提供するため、再生可能エネルギーに期待を託すことにしました。

同社は、環境への影響を軽減して公共の利益を高めるだけでなく、自社の活動が地域社会でより多くの価値を生み出すようにする取り組みを展開することで、社会に貢献するイノベーションを推進しています。

課題

ステークホルダーに対し確固たる決意をさらに示す1つの手段として、イベルドローラ社は、グループの新たなコミュニケーションニーズに対応するため、コーポレートサイトを一新するプロジェクトに着手することを決定。同社の世界的な立ち位置から、このサイトは、何十万人もの海外からのサイト訪問者に利益をもたらすものでなければなりませんでした。

同時に、持続可能なエネルギーモデルの指標としての市場での立ち位置に合わせるために、オンラインプレゼンスの強化と進化が必要でした。具体的には、ESG（環境・社会・ガバナンス）基準を前面に打ち出すことなどがその一例です。目指していたのは、豊富なグラフィックやインタラクティブな資料を盛り込むことで、すべてのステークホルダーが情報を入手できるようにするだけでなく、最も関連性の高い情報へのアクセスもしやすくすることです。

さらに、コーポレートサイトは、どのデバイスからでもアクセスできるよう、レスポンシブであることはもちろん、優れたユーザーエクスペリエンスを提供する必要がありました。

最終的に新しいコーポレートサイトでは、イベント予定が一目でわかるスペース、検索エンジンの改善、コンテンツを分類する新しいアプリケーションといった新機能を提供するという特定のニーズへの対応も必須でした。

 

ソリューション

上記の課題を考慮し、イベルドローラ社はLiferayでコーポレートサイトを一新しました。Liferayプラットフォームは、機能性、柔軟性、カスタマイズ性、SEO機能、セキュリティ機能を備えており、安定したサービスの供給、最も関連性の高いコンテンツにスムーズにナビゲートし、アクセスできるようにすること、世界中のユーザーに優れたデジタルエクスペリエンスを提供することなどを実現できました。

もうひとつ必須の重要機能といえば、コンテンツ公開までのスピードです。Liferayプラットフォームにより、プロセスを最適化し公開までの期間を短縮できました。

最終的に、Liferay DXPの導入で、W3C（World Wide Web Consortium）が策定したWeb 2.1 Content Accessibility Guidelinesに完全準拠した開発が可能となりました。

導入効果

イベルドローラ社は、Liferayの機能によりコーポレートサイトを最新化しただけでなく、デジタルトランスフォーメーションモデル全体を次の段階へと進化させることができました。

新コーポレートサイトの特徴：

1. コンテンツやメッセージを3言語（スペイン語、英語、ポルトガル語）で配信することで、地域に合わせた対応が可能に
2. 格段に使いやすくなったサイトで、ユーザーエクスペリエンスも大幅に向上
3. わかりやすく従来とは異なる情報展開により、ESG基準を優先し、必要な情報にもアクセスしやすく
4. アニメーションを用いた魅力的なコンテンツを通じて、クリーンエネルギーや同社の活動についての情報にアクセスしやすい、対話型のサイトを実現
5. 同社のニュースをいち早く入手できるコンテンツを配信
6. 同社のマイルストーンや主要施設・プロジェクトを紹介する、イベント情報の発信に特化した専用スペース
7. 株主総会関連の情報は、W3CのWeb Accessibility Initiative (WAI) Web 2.1 Content Accessibility GuidelinesのダブルAアクセシビリティ認証を取得

今回の取り組みは、イベルドローラグループのさまざまなWebサイトの完全なデジタルトランスフォーメーション計画の一環です。こうしたサイトも今後数ヶ月のうちにLiferayプラットフォームに移行される予定です。

本プロジェクトにおいて、Liferayからは、イベルドローラ社のコーポレートサイトを再設計し、本プロジェクトで設定された目標をすべて達成するために必要な技術とLiferayグローバルサービスチームのサポートを提供しています。

より詳細な情報やデモをご要望の場合は、こちらまでお問い合わせください。