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成功事例
文部科学大臣より指定国立大学法人に指定され、更なる発展を続ける名古屋大学は、マルチデバイスや多言語に対応した学内ポータルを最先端のLiferayで構築。
目次
名古屋大学ポータル実際のインターフェイス
旧学内ポータルでは、研究・教育活動をサポートする様々なシステムとサービスへのアクセスの提供、ならびに研究・教育活動に関する通知、といった約2万人の構成員が利用する重要な機能を果たしていました。しかし、利便性は必ずしも高くなく、より先進的な機能を取り込んだポータルが望まれていました。学生や教職員により良いサービスを提供しつつ運用の効率化を図るため、名古屋大学は2017年度に新ポータルの構築を決定しました。新ポータル構築にあたり、多言語対応、マルチデバイス対応、通知機能、検索機能、サポート体制、運用管理コスト等を総合的に検討した結果、それらの条件を満たすLiferay DXPの導入を決めました。
情報連携統括本部の森教授は「学生のスマートフォンでの利用や教職員のPCでの利用までをサポートできるマルチデバイス対応が導入を決めた大きな理由の1つです。また、マルチサイト機能により複数サイトを同じライセンスで構築できるため、コストパフォーマンスが他社のポータルと比べて優れていたことや、通知機能が充実していたことも決め手となりました」 と述べています。導入にあたっては、教職員3名、エンジニア4名の計7名体制で要件定義および開発を進め、約1年半をかけて新ポータルを構築し、2019年5月末より運用を開始しました。
新ポータルは、教務システム、教育学習支援システム(NUCT)、財務会計システム、電力監視システムと連携しており、マルチサイト機能を活用して学生サイトと教職員サイトを構築。ポータル上で、学生は講義情報、成績・履修情報、就職情報の確認やe-learningの受講・確認、お知らせの確認ができ、教職員も講義情報、成績・履修情報の確認、財務会計情報の入力・確認や事務手続きを行えるようになっています。
さらに、各部局から全構成員もしくは特定ユーザーやグループに対して選択的にお知らせを投稿できるようになりました。 例えば学生は、全学で開催されるイベント、学部で掲示される講義情報、さらには奨学金のような個人向けの情報までポータル上ですぐに確認できるようになりました。
Liferay DXP標準機能である閲覧・編集権限管理によって、部局でのコンテンツ管理が柔軟に行えるようになり、必要な情報を必要な人に対して表示することができるなど、旧ポータルでは実現できなかったパーソナライゼーションの面が大きく強化され、サイト運営負担の軽減も実現できています。
現状では、ユーザーが受講している講義の休講情報をポータル上で確認出来るものの、プッシュ通知はまだ実装されていないため、今後プッシュ通知の実装を検討しています。
また、森教授は「学習管理システム(LMS)との連携にフォーカスをし、機能強化を進めていきたいと考えています。今は研修用のe-learningとの連携を実現していますが、今後は授業用のLMSと密に連携することで、教員が宿題をLMS上で出し、学生はそれをポータル上で確認できるようにしていきたいと考えています」 と述べています。
また、将来的には11ある全ての学部で独自サイトを構築・運営することができれば、さらにパーソナライズされたサービスを学生・教職員に提供できるようになるため、今後もLiferay DXPの活用に力を入れていく予定です。
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