郵船ロジスティクス社:Liferayで国際貨物予約サービスを一新
デジタル連携を強化することで、これまでよりすばやく、効率的な貨物の予約を実現
47
国と地域に展開
9か月
世界中の拠点へのデプロイ完了
1つのプラットフォーム
バラバラだった複数のチャネルを統合
主なポイント
- 規模の拡大にともなうツールの分断化により、組織全体にかかわるリスクに発展
複数の国や地域で、メールやExcel、PDFなどに依存し続けることで、業務の非効率性が積み重なり、段階的な修正では対応不可となっている。 - 柔軟な設定が可能なプラットフォームにより、グローバル標準化を実現
LiferayのSaaS技術を活用することで、現地のニーズに応じた柔軟性を残しつつ、47の国と地域に、一貫したブッキングワークフローの導入に成功。 - 競合し合うのではなく、補完し合う業務の専門性とプラットフォームの柔軟性
郵船ロジスティクス社が有する高い専門知識とLiferayの拡張可能なテクノロジーを、別々のものとして扱うのではなく、組み合わせたことが成功につながった。 - 短期間でのデプロイ成功=ソリューションが適合している証
現場から切り離さず、既存の業務ワークフローに沿ってプラットフォームを構築したため、わずか9か月で47の国と地域への展開を実現。
サマリー
郵船ロジスティクス株式会社は、複数の国や地域にまたがって膨大な量の航空・海上貨物を取り扱っており、荷主、社内のオペレーター、そしてパートナー企業間における効率的な連携が不可欠となっています。グローバル業務を支えるため、同社はLiferayと提携。「Yusen Vantage」プラットフォームを通じて、デジタル機能のさらなる強化を図りました。
課題
郵船ロジスティクス社では、グローバル事業の拡大に伴い、貨物のブッキング業務がメールやExcel、PDFフォームなど、バラバラなチャネルを通じて行われていたため、以下のような課題が生じていました。
- 社内システムへの重複入力により、手作業の負荷が増大していた
- 顧客や関係者によるリアルタイムでの状況確認が困難だった
- 書類共有やバージョン管理が非効率的だった
- 度重なるやり取りのために遅延が発生していた
事業規模が拡大するにつれ、こうした課題は業務の複雑化と効率の低下を招いただけでなく、バラバラなツールやデータを統合したデジタルアプローチへの移行が必要であることを浮き彫りにしました。
実装
この課題を解決するため、同社はLiferayの拡張性に優れたSaaSプラットフォームをデジタル基盤として活用し、「Yusen Vantage Focus(YVF Book)」を開発。この2社共同のアプローチにより、郵船ロジスティクス社が持つ高い専門知識とLiferayの柔軟性および拡張性に優れたテクノロジーが融合し、以下を実現しました。
- 基幹システムと自動連携する、一元化されたオンライン予約機能
- 統合インターフェースによるリアルタイムでの輸送状況追跡
- 関係者間における、スムーズで効率的な文書管理
- グローバル展開に対応する、柔軟なワークフロー設定とローカライズ
- 過去の予約履歴を自動的に読み込むことで、既存顧客の利便性を向上
このプラットフォームは、緊密な連携により、わずか9ヶ月間で47の国と地域へのデプロイに成功し、システムの優れたスケーラビリティと導入スピードを実証しました。
Liferay DXP導入前と導入後の比較表
| 分野 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| ブッキングプロセス | メールやExcel、PDFで管理。手動でのデータ再入力が必要 | 自動データ転送機能を備えた一元化されたオンライン予約システム |
| 業務効率 | 手作業による負荷が高く、人的エラーのリスクあり | 手作業の削減と正確性の向上 |
| 輸送状況の可視化 | メールや断片的な情報更新に依存し、追跡範囲が限定的 | 統合ダッシュボードによるリアルタイムでの輸送状況追跡 |
| 文書管理 | メール経由で共有され、一元管理された記録がない | いつでもどこからでも入手・共有可能な一元管理された文書レポジトリ |
| 連携 | 関係者間で何度もやり取りが必要 | 1つのプラットフォームでスムーズに連携 |
| パートナーオンボーディング | 新規利用時に一から登録が必要 | 過去の予約履歴を自動的に読み込むことで、即時利用が可能 |
| グローバルレベルでの標準化 | 地域ごとに異なり、プロセスにばらつきがあった | 世界47の国と地域へ標準化されたプラットフォームをデプロイ済み |
導入効果
- 手作業とミスの削減による業務効率の向上
- リアルタイムでの可視化と追跡によるブッキングと意思決定の迅速化
- セルフサービス機能と情報の透明性向上によるカスタマーエクスペリエンスの強化
- 荷主、オペレーター、パートナー企業間のシームレスな連携
- 過去の予約データの連携と直感的な操作によるスムーズなオンボーディング
今回のプロジェクトは、郵船ロジスティクス社がLiferayと提携し、Yusen Vantageを通じて、国際貨物予約のあり方を変革する、拡張性の高いデジタルソリューションを実現した方法を明確に示しています。物流の専門知識と堅牢性に優れたテクノロジーを組み合わせることで、郵船ロジスティクス社は強固な基盤を確立しました。この基盤を活用し、引き続きイノベーションの創出とさらなる顧客価値の向上を実現していきます。