Liferay、モバイル向けSDKをリリース ネイティブアプリのカスタム開発を高速化
Liferay Portal 6.2のプラットフォーム上で、 モバイルアプリの開発を簡単にするツールキット
2014年4月1日、 米国カリフォルニア州ロスアンゼルス発 ―――
企業向けオープンソースポータルを提供している Liferay, Inc. は、本日、モバイルソフトウェア開発キットを発表します。Liferay Mobile SDKはモバイル対応プラットフォームを目指すLiferayの公約の1つで、デフォルトでレスポンシブデザインに対応するLiferay Portal 6.2より対応が始まりました。Liferay Mobile SDKはモバイルの可能性をさらに1歩前に進めるもので、Liferay Portalの持つ独自の利点を、モバイルアプリ開発者にも提供するものです。
「お客様にどのように、モバイル革命をもたらそうかと考えることにワクワクしています。ビジネスのあらゆる側面にもたらすインパクトと、コミュニティへの影響は、まさに革命と言えます。」Liferay, Inc. のCEOブライアン・チャンは言います。「開発者はLiferay Mobile SDKを気に入ってくれるでしょう。スマートフォンからのみ得られる手軽さには、みんな貪欲です。モバイルアプリを素早く作るためのあらゆる機能群が、あなたのビジネスに多くの価値を付け加えてくれるでしょう。」
Liferay Mobile SDKはLiferay Portal 6.2と連携して動作するよう設計されており、Android、iOS といった主なモバイルアプリプラットフォームに対応しています。
Liferay Mobile SDKの主な特長は以下の通りです。
- Liferay Portalに対する認証処理
- 例外処理
- リモートサービスコール
- JSON解析
- バッチコール(一括呼び出し)
- 非同期呼び出し
- テンプレートをベースにしたSDKの自動生成
- Developer Studioとの統合
- カスタムポートレットとの互換性
モバイルアプリを作る際にSDKを使用する、3つの主な理由があります。
- ログインやエラー処理、モバイルから、またはモバイルに対しての コンテンツ設定、取得処理などの共通サービス
- Liferayデフォルトのコンテンツや、連携機能をモバイルアプリ内で使用するため
- モバイルアプリ内のカスタムオブジェクトや機能の統合
たとえば、CRMとLiferayを統合している企業が、顧客との取引記録を確認したり、各営業が閲覧権限に基づいて、それぞれの顧客情報にアクセスしたりといったインテグレーションが、Liferay Mobile SDKを用いればより簡単になることが分かります。
長期の展望として、ポータルを、顧客や従業員のニーズや好みを把握するための、モバイル機器からのアクセスやデータを集約するハブとして、使用してもらうことを期待しています。
「モバイルを最優先に考えています。」Liferay, Inc. のCTO、マイケル・ヤングは言います。「お客様がLiferay Mobile SDK を必要とする理由はほとんど同じです。同じコードをそれぞれのモバイルアプリのために繰り返し書き続けたくないということ、さらに、単一システム上で、システム統合を堅実に行いたいということです。ウェブサイトやポータルを簡単に開発するために、考え出したソリューションは、モバイルアプリ開発にもそのまま当てはめることが出来ます。」
Liferay Mobile SDKはEclipseプラグインとして公開されており、Liferay Developer Studio、 Liferay IDEまたは開発者の使用しているEclipse環境にもインストール可能です。
Liferay Mobile SDKはgithub.com/liferay/liferay-mobile-sdk/releaseからも入手できます。
以下のWebセミナーからLiferay Mobile SDKのデモをご覧いただけます。
http://discover.liferay.com/liferay-live-11apr2014
Liferay Mobile SDKの詳細は、以下をご確認ください。
www.liferay.com/community/liferay-projects/liferay-mobile-sdk