JDK11がLiferayユーザに与える影響について - Japan

null JDK11がLiferayユーザに与える影響について

by Yasuyuki Takeo

JDK11がLiferayユーザに与える影響について

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こんにちは。
日本ライフレイ、サポータビリティエンジニアの竹生(たけお)です。

より多くのライフレイ開発に役立つ、具体的な情報を紹介しようと先月より開始したテクニカルTipsブログですが、今回はライフレイ開発すべてに関わるといっても過言ではない、「JDK11のリリースに伴うOracleの新しいJavaSEサポートポリシー」にまつわるコミュニティ情報をお届けしたいと思います。

■ 本記事対象の知識レベルとユースケース

  • 初級レベル*
  • 一般的なLiferay DXP開発に必須

*レベルの定義については、こちらのブログの冒頭で紹介しています。

はじめに


※本記事はLiferay Community Blogに投稿されている”How JDK11 Affects Liferay Portal/DXP Users ”を翻訳したものです。

JDK11のリリースに伴い、Oracleより発表された新しいJava SEサポートポリシー(英語)がJava Enterpriseコミュニティへ大きな影響を与えています。(こちらからも参照できます)

より詳細な情報、説明をお探しの場合は、こちらのビデオ(英語)の視聴をおすすめします。

本ブログでは、上記の変更がLiferay DXP/Portalユーザにどのような影響を与えるか、私なりの考察を紹介します。

JDK11以降、商用目的でOracle JDKを無料で使用することはできなくなります


すべての商用プロジェクトは、Oracle JDKを入手するためにOracleからのサブスクリプションあるいはサービスが必要となります。 Liferayユーザーの大半は、Oracle JDKを利用している商用ユーザーです。もし御社がJDK、あるいはWeb Logicなどいずれかの他製品においてOracleからのサポートを受けていない場合、引き続きOracle JDKを使用するべきかどうか、決める必要があるでしょう。

OpenJDKバイナリが無料オプションになりました


オラクルは引き続きOracle OpenJDKバイナリを無料で提供します。 Azul、RedHat、IBM、AdoptOpenJDKなどの他にも、独自のバイナリを提供するものがあります。今のところ、LiferayはOracleのOpenJDKバイナリだけを認定しています。すべてのOpenJDKライブラリが同じ名前になるかどうか、または個別に証明する必要があるかどうかには今後も引き続き動向に注目していく必要があります。

新しいJDKは6ヶ月ごとにリリースされ、一部はLTSリリースとしてマークされます


JDK9以前では、すべてのJDKが本質的にLTSリリースでした。新しいリリースについて心配する必要なく、何年もの間バグ修正の恩恵を受けることができました。 ですが今後は、6か月ごと(3月、9月)に新しいJDKがリリースされることになります。

上記を受け、今のところLiferayはJavaの互換性に関して、JDKのメジャーリリース全バージョンではなく、オラクルの方向性に従って、LTSとマークされたものだけ認証する予定です。最新の互換性マトリックスを見た場合、JDK9またはJDK10を認証していないことを確認いただけます。代わりに、JDK11とJDK17とJDK23はLTSなので互換性の認定を行う予定です。しかしながらこの条件は今後変更される可能性があります。

オラクルはメジャー・リリースごとに、2つの更新のみを保証します


これまでJDK8は、172のアップデートがリリースされています。対照的に、オラクルがこのポリシーを実装した最初のリリースであるJDK9には4つの更新がありましたが、JDK10には最小の2つの更新しかありませんでした。 JDK11はLTSリリースとして指定されていますが、オラクルから2つ以上の更新を保証するものではありません。

ユーザーとしてはJDK12がリリースされるのを待って、JDK11の動作を確認する必要があります。楽観的に見ると、Javaオープンソースコミュニティが、オラクルが中止することを決定した後、セキュリティ問題やバグなどの課題を結果的にサポートしていくのでは、と感じています。動向に注目していきましょう。

2019年1月が、JDK8の最後の無償公開アップデートとなります


Liferayユーザーのみなさんは、本番環境のJava更新の計画を立ててない場合、いますぐ検討を始めてください。

現状、可能な範囲で、今後の対応方針の候補を以下箇条書きにしましたが、これらについてはライフレイ社から公式に推奨されている情報や方法というわけではありませんのでご理解ください。これら情報を踏まえ、ご自身の責任で最善の決定を下してください。

  • 将来のパッチを適用せず、Oracle JDK8を引き続き使用する。
  • Oracle JDK8を引き続き使用し、サブスクリプションを支払う。
  • Oracle JDK11に切り替え、サブスクリプションを支払う。
  • Oracle OpenJDK11バイナリに切り替える(6か月で同決定を再度行う必要があります)。
  • IBM JDKの認証バージョンへ切り替える。

現状LiferayはAdoptOpenJDK、Azul Zulu、RedHat JDKを認定する方向ですが、今後の対応方針についても引き続き情報を更新していけたらと思います。


 

今回の記事は以上です。

 

JDKのサポートに関して、ライフレイからの正式な発表がある予定です。本記事に関してご意見、ご感想などございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。

 


 

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